ご心配ごもっともです。
連日、大腸内視鏡検査を施行させていただいておりますが、ほとんどの方が「痛みなし」で挿入させていただいております。検査開始から終了までは概ね30分前後です。
ただ、おなかの手術の既往があり、大腸が癒着で固定されている方の場合、あるいはS状結腸が極端に長く、大腸をたたみ込むのがやや困難な方は、多少の痛みを伴うことがあります。
検査中は、終始、患者さんとお話させて頂きながら、検査を進めさせて頂きます。もし痛みが生じた場合は、途中でも、ご希望であればいつでも検査を中断いたします。痛みが軽度で、検査の続行を希望される場合は、ご相談の上、挿入方向を変更しながら、なるべく痛みの少ない方法で施行させて頂きます。当院での大腸の一番奥までの挿入の成功率は概ね98%前後(直近の100例では全例成功)となっております。
内視鏡挿入後に大腸内腔を観察させていただく際、当院では炭酸ガスを使用しております。従来の空気による方法に比べて、お腹の張りは格段に改善しております。これは炭酸ガスの腸管からの吸収の速度が通常の空気に比べて100倍近く早いため、検査後にトイレに行かれる方はあまりおられず、行かれても短時間で済まれています。
ご相談ください(☎ 0833-45-2100)。
当院での実際の大腸検査の状況は下記の通りです。
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令和7年1月△日
患者さん:4⬜︎歳 男性(大腸検査番号 1973)高コレステロール血症にて当院で投薬にて治療中の方。職場検診での便潜血検査で陽性を指摘され、精査を希望される。大腸検査は初めて。いつも通り、無送気・浸漬法にて施行。ループなしでSDJを通過、回盲部まで型通りに挿入。回盲部までの到達時間 10分。検査中・痛みの訴え・ほとんどなし。全大腸に出血をきたす特段の病変はみられず、問題なく終了。(全検査時間:18分)
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令和7年1月△日
患者さん:5⬜︎歳 女性(大腸検査番号 1972)新患さん。本年・第一例の方。今回、排便時に出血がみられるとのことで精査を希望される。大腸検査は初めて。いつも通り、無送気・浸漬法にて施行。S状結腸がかなり過長で、SDJ急峻なため容易にループを形成するため、その都度、right turn shortningを施行、尺取り虫のごとく、押しと引きを繰り返し、左側臥位にて肝弯曲部を展開、回盲部に達する。回盲部までの到達時間43分。この操作の際、やや痛みの訴えあり。全大腸に出血をきたす特段の病変はみられず、問題なく終了。(全検査時間:51分)ご安心いただいた。
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